学びのすゝめ
筆者:岩田屋本店 本館7階 学 IWATAYA担当 堤田
肌寒さも少しずつ和らぎ、春の訪れを感じる季節。
あと1か月もすると、新年度が始まりますね。
年度替わりで、新しい生活が始まる方もいらっしゃると思います。
インテリア雑誌を読みながら、「こんな家具が欲しい~」、「こんなおしゃれなお部屋の雰囲気にしたい!」など想像を膨らませていくとわくわくしますよね。
そのように雑誌を読み漁っていると、「北欧インテリア」に目が行く方も多いのではないでしょうか?
白い壁を基調に、シンプルな家具やポイントになるファブリックなど、1つ1つにこだわりが詰まったインテリアに憧れます。
そこで今回は北欧のデンマーク発祥「ダネラ」というラグをハンドメイドで作ることができる講座をご紹介。
「自分で描いたものがラグになる。」
その世界をのぞいてみたいと思います。
日本ダネラ協会
九州地区福岡支部長
小宮 和子
日程:第2・4(水)10:30~12:30
受講料:21,450円(3カ月・6回)
北欧デンマーク生まれの「ダネラ」とは、小型ハンドミシンを使って、キャンバス上にダネラ糸をステッチしていくものです。
約1世紀前、デンマークの1人の愛妻家により「じゅうたん」を作る奥さんの大変な作業を見て、もっと早く手軽に、より美しく作れる方法はないかと考え、ハンドミシンを作り出したと言われています。
その後ヨーロッパやアメリカの手芸愛好家に広まり、日本では中国段通やハサミを入れるカット技法などが日本風にアレンジされ親しまれてきました。
ダネラを作るにはまず、キャンバスに作りたいデザインを描いていきます。
ですが、最初はどんなデザインにするか迷う方も多いそう。
そんな時は先生が好きな色合いや柄をヒアリングして、デザインの提案をしてくれます。
デザインが決まったら、キャンバスに絵柄を描いていき、専用のフレームを組み立てて、いよいよハンドミシンを使っていきます。
こちらのハンドミシンにダネラ専用のダネラ糸を通して、キャンバスに描いたデザインの上からハンドミシンを動かしていきます。
左手でハンドミシンを軽く握り右手でハンドルを回します、ハンドルを前に回すと前進し、後ろへ回すと後進します。
ダネラは日本刺繍などと違い、間違えてしまっても糸をほどけば簡単にやり直すことができるので初心者の方でもハンドミシンは扱いやすいそうです。
こちらは作品の裏側ですが、とてもかわいいデザインです。
少し見づらいですが、表側はこのようなループ状に。
こちらの受講生は、ハンドミシンの工程を終え、表側に返してこちらの2つの鋏を使って作業中。
左側は、「ループカット鋏」というハンドミシンで刺した後のループ状になっている糸を切断する鋏で、右側は絨毯の高さを揃えるための鋏です。
ループは切らずにそのままでもとても可愛い作品になりますが、
このループを切ることで色に深みを出すことができます。
上から見るとループを切断していくかで色の出方が違うので雰囲気が全く変わってきます。
そしてこの真ん中の丸い箇所気になりませんか?
特別にキャンバスに描いたデザインを見せていただきました、、、
ちらっとめくると、あのスターバックスのマークが!!
スターバックス好きのお嬢さまに頼まれたそうです。
自分の好きなものが糸を使って、ラグになるなんてとても素敵です。
その他にも、カラフルな作品や装飾でフリンジを作ったりしている方もいらっしゃいます。
そしてこのような大作も。
一見、どんな作品が仕上がるのか見当もつきませんでしたが、
このような「桜の花」が出来上がるそうです。
完成品を見せていただくのが待ち遠しいです!
ダネラの制作には個人差はありますが、4~6回で1つの作品を作ることができるので、3カ月クールの定例講座ではとてもはじめやすい習い事だと思います。
またラグだけでなく、玄関マットやタペストリー、クッションなど、作りたいものを自由に選ぶことができるので、「次はこれを作ろう」「この前と同じ柄でインテリアを統一しよう」など、どんどん創作意欲が湧いてきそうですね。
ぜひ、ご自分でデザインから制作まで1つだけの作品を「糸で描いていく」、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
このコラムを読んで少しでも気になった方は、学IWATAYAまでお越しいただけると嬉しいです。
■講座の情報は【こちら】から
次回は「甲木里枝先生」の「彩りの薬膳教室」の講座に潜入したいと思います。お楽しみに。
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