ランジェリーの扉
みなさまは、ランジェリーを選ぶ時どんな所に注目しますか?
カラーやデザイン、ブラジャーやショーツなどのアイテムのイメージが気分にフィットするか、
「なりたい自分」に合うか、が入口だと思います。
華やかなレースが施されているデザインはゴージャスなイメージに。
単色の繊細なレースがデザインされているものは優しく、純粋さを感じさせたり。
伝統的な技術で織り成すレースのデザインは王道でクラシカルな美しさが、凛とした印象に。
パッと見たときの印象を決めるのが、それぞれの『装飾』。
よく見てみると、その印象をさらに深める細やかな要素が、実は沢山散りばめられています。
細やかな仕上げ。その一つ一つが、身に着ける女性の心をくすぐります。
きっと、作り上げる方々は、
宝箱を見つけて開けるような高揚感を味わって欲しいという思いを込めているのでは、と思っています。
ブラジャーやショーツは、モノによって形が変わるものではないです。
ストラップの太さやカップのパターンなどで多少の差があっても、お洋服のように大きく変化はしません。
ですが、その大きくはない面積の中に、身に着ける女性の美意識をくすぐる要素が沢山詰まっています。
私もランジェリーを見る時に、思いがけないデザインに出会うと
とてもワクワクして、時間があっという間に経っています。
この小さな世界に詰め込まれた、繊細で心をくすぐる色々を覗いてみませんか?
ランジェリーを印象付ける、細やかなアクセント。例えば『モチーフ』。
ブラジャーの胸元やショーツにはチャームが着けられているものがあります。
小さなものですが、実は様々な形やカラーのモノがあしらわれています。
もう一つ、ディテールを楽しめるのが『リボン』。
胸元についていると何ともかわいらしく、優しい気分に。そっと飾る小さなリボンの、その繊細さにうっとりします。
ショーツは、フロントだけでなくサイドやバックなど、あしらわれる場所によって印象が変わります。
そしてブラジャーのバックベルトにモチーフがあしらわれたモノもあります。
自分では見えないところまで、美しいデザインに包まれているという満足感。
そして、美しいレースのモチーフも。お花や蝶がそっと華やかさを添えます。
ランジェリーの代表的な装飾と言えば『レース』。様々なデザインがあります。
あしらわれ方によって印象が変わり、際限なく広がる世界です。
そっと添えられた、繊細で息をのむような美しいレース。
私が好きなのは、アンダーのラインに沿ってあしらわれたレースです。
バストのアンダーラインを華やかに彩ってくれるので、素敵なものに包み込まれる満足感を感じます。
そして『重なり合うレース』のモチーフが生み出す立体感も好きです。
飾っておきたくなるくらい美しく、軽やかに浮き立つようなデザインが印象的です。
繊細なもの同士が重なることで生まれる上品さを、身に着ける特別感に満たされます。
デザインを見たときに美しさを感じるのはもちろんですが、身に着けて、肌に載せたときの美しさを意識しています。
例えばブラジャーのカップから少し上に広がる『レース』。レースのカッティングによって、印象が変わります。
アイラッシュレースだと細やかな美しさが感じられます。ラウンドカットが重なるレースはバストの丸みをさらに美しく。
肌に載せる時の、もう一つの楽しみは『ストラップ』。
美しく整えたバストを支えるだけではありません。バストから肩に続くラインを華やかに。凝ったデザインも沢山あります。
バックスタイルにアクセントを加えるデザインもあります。
バックレースのショーツは、後ろ姿まで美しく。ヒップラインを贅沢に彩ります。
肌に載せた時により美しく見えるよう、工夫がなされているアイテムも好きです。
どれだけでも眺めていられます。
真っ直ぐにカットされた生地にレースを重ねることもありますが、
美しさが際立つよう、レースを縫い付けた後にラインに沿って裏の生地を丁寧にトリミングしたモノもあります。
大変な作業ですが、手で一つ一つ仕上げられています。
着た時に、よりデザインの美しさを楽しんでほしいという想いがこもっていると思いませんか?
ランジェリーの代表的な装飾『レース』ですが、一言で表せないくらいのバリエーションがあります。
レースの王道のリバーレース。
上品さを表現するのにふさわしい上質なレースで、まさにランジェリーを彩る代表的なレースと言えます。
レースにプリントしたり、チュールに刺しゅうを施したものなど、カラーミックスのものはとても印象的。
単色のレースのカラーバリエーションは豊富にあります。
単色でも存在感があり、それぞれの印象を楽しめます。
リーフモチーフや小花模様の繊細でナチュラルなレースは、優しくて少女のような気分に。
控えめなデザインの中にも、カラーミックスやアクセントになるものもあります。
特徴的で大胆な配色や、凝った柄を描いた装飾的なデザインは華やかで官能的。
女性らしさを存分に楽しめるデザインです。
ランジェリーは『素敵な想いがたくさん詰まっているもの』ということをお伝えしました。
心をくすぐる要素はまだまだ沢山ありますが、
これから皆さまがランジェリーを選ぶ際に、今まで以上に楽しんで頂けると嬉しいな、と思っています。
見えない所だからこそ、自分の好きなもの、
自分を素敵に演出するものに包まれて、気分を満たして欲しいです。
新しいランジェリーとの出会いをより印象的なものに。
一人ひとりを内面からも満たすものに。
そんな風に出会っていただくきっかけをこれからも作っていきたいと思っています。
次回は、少し趣向を変えて「快適に過ごす」時間についてお話しします。
心地よく過ごす時間におすすめのアイテムをクローズアップします。
筆者:ランジェリークローゼット バイヤー 大門 & アシスタントバイヤー澤田
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