ニューヨーク・マンハッタン、ユニオンスクエアのスタジオにてデザイン並びに制作活動を行っているサトミカワキタジュエリー。
ダイヤモンドセッターの技術を生かし、鋳造以外の全ての行程をこのスタジオ内で行うことで、素材感を活かした有機的で繊細なデザインを実現させている、日本でも人気の高いジュエリーブランドです。
岩田屋本店では10月20日(水)~10月26日(火)までサトミカワキタジュエリーのアイテムをリング、イヤリング、ネックレス、ブレスレット、アンクレットとほぼ全商品をご覧いただけるPOP UPを開催します。
今回はデザイナーの川喜多 里美氏に、サトミカワキタジュエリーにおけるジュエリーとの関係性についてお伺いしました。
<SATOMI KAWAKITA JEWELRYがコロナ禍の今考えることとは…>
表面的な美しさだけではなく、目に見えない部分や本質的な部分がより重要視されていく時代になったことを肌で感じています。
ジュエリーにおいては最終的に出来上がったものやお客さまが大切なことはもちろんですが、同時により環境に優しい原材料の仕入れ方の模索や、制作、販売業務に関わる全ての人々の労働環境の向上も同じくらい大切なことだと思っていろいろなことに取り組んでいます。
小さな組織だからこそ出来ることもたくさんあるので、どんどんいろんなことにチャレンジしていきたいと思っています。
上記との関連性になりますが、メレダイヤの仕入れ先を見直しました。2年ほど前から取り組んできたプロジェクトで、現在4mm以下のホワイト、並びにブラウンダイヤは全てリサイクルされたものを使用しています。リサイクルとはいえもちろん本物で、採掘され研磨されたものなのですが、一度商品となったものから取り出して再利用しているので新たに採掘して研磨して、という工程が発生しないこと、またせっかく商品になったのに着用されなくなってしまったジュエリーにSecond Lifeを与えるという点で、サステイナブルな物作りに一歩近づけたと思っています。
<川喜多氏のおすすめの作品、特に気に入っている作品について教えてください。>
White Diamond Lightning Ringは、今までにはなかったデザインで、一本で中指や人差し指に着用してもらいたいリングです。イヤリングやネックレスは鏡を使わないと自分では見えませんが、リングは常に目に入ります。
わたし自身左手の中指に着用していますが、このリングはパワーを与えてくれ、がんばろう!という気持ちにさせてくれるリングです。華奢なリングの重ね付けを同じ手の薬指などの細い指にしてもらい、このリングと合わせてもらってもバランスが良いのでオススメです。
こちらは間に出来た空間が面白い重ね付けのセットです。重ねることでリング1点ずつの魅力も広がり、さらにジュエリーを楽しむことができます。
<作品に対する想いやこだわりに関して、日本のお客さまにメッセージをお願いします。>
ジュエリーは消耗品ではなく、お修理をしながらも長く着用していただくことが出来るものです。母親から娘に、娘からまたその娘に、と、思い出や想いを繋いでいくことが出来る素晴らしいものです。長く着用していただきたいので品質と素材選びにはこだわっています。またデザインも流行に左右されず時代を超えて長く愛して頂けるようなものを常に考えています。
流行に流されず自分の価値観で自分の好きなものを自分の為に選んでもらいたいと思います。
2008年、川喜多 里美氏がデザインを手掛けるジュエリーブランド<Satomi Kawakita Jewelry>をスタート。ダイヤモンドセッターの技術を生かし、デザインの全てを自身が手掛けるとともに、鋳造等を除くほど全ての工程をニューヨークのスタジオで行う。有機的なデザインは繊細であると同時にユニークさも併せ持ち、独自のスタイルがジュエリーに落とし込まれている。
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