“天然石の美しさをそのまま身に着ける”というコンセプトのもと、石の個性を活かし、最小限の加工とミニマルなデザインでジュエリーに仕立てるbororo(ボロロ)。
地球が作り出す造形の魅力をより身近に感じてほしい。
その思いからコロンビア、ブラジル、ドイツ、タンザニア、スリランカ、タイなど世界中を旅して集められた宝石たちは、どれも石本来の美しさを感じ取ることができます。
今回は中でも石の魅力を存分に味わうことができる、ブランドを代表する“ロックリング”の制作の裏側に迫ります。
bororo のアイコン的ジュエリーであるロックリングは、山梨県甲府市の詫間宝石彫刻で制作されています。伝統工芸士である詫間康二さんが考案した立体同摺りの技法を用いることにより、唯一無二のリングが完成しました。
その制作工程をご紹介します。
bororo のアイコン的ジュエリーであるロックリングは、山梨県甲府市の詫間宝石彫刻で制作されています。伝統工芸士である詫間康二さんが考案した立体同摺りの技法を用いることにより、唯一無二のリングが完成しました。
その制作工程をご紹介します。
1.石取り
ロックリングを制作する際に最も時間がかかるパートは石のどの部分をどう切り取るかを考える「石取り」です。結晶の方向や内包物の入り具合を注意深く観察して決めていきます。
2.切断・荒摺り
大きい結晶から加工に必要な部分を切り出します。高速に回転する刃にゆっくりと石を当てて「切断」していきます。この後「荒摺り」をして大まかな形状が出来上がります。
3.彫刻
荒摺りで大まかな形状に整えた後、縦に円盤が回転する彫刻機を用いて「彫刻」していきます。鉄のコマに研磨剤と水を指の間から流し込み石を削っていきます。
手が感覚的に形状を記憶しているそうで、作業は全てフリーハンドで行われます。
この工程は国の伝統工芸に指定されています。
4.研磨
彫刻機で形状が完成したあとは、水平に研磨板が回転する平面研磨機を使って「研磨」して面を光らせていきます。荒い研磨盤から徐々に細かい研磨盤に当てていきますが当てる面が少しでもずれると面が増えてしまうので、細心の注意を払って同じ角度で当てていきます。こちらもフリーハンドで行われます。
5.打刻
最後にブランド刻印と、金種、シリアル番号をひとつひとつ手押しで「打刻」していきます。
ロックリングをお持ちでしたら、アームの内側をご覧いただくとシリアル番号をご確認いただけます。
世界中の宝石をジュエリーに仕立てる日本の技術。
ぜひお手に取って、その唯一無二の美しさを感じてみてください。
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