駅ちかマルシェの歩き方
惣菜担当
アシスタントバイヤー 隈部
百貨店の食品売場がなぜ地下にあるのか知っていますか?
わたくし、入社5年目のアシスタントバイヤーですがよく知りませんでした。
地下を食品売場にするのは主に3つの理由が挙げられるそうです。
一つ目は設備工事のしやすさです。調理等をするときに必要な水道・ガスなど、必要な設備を導入するのは上層階よりも比較的しやすいと言われています。
二つ目はにおいです。食品を並べているわけですから当然においが出ますが、地下に売場があれば他の階に影響することは少ないです。
三つ目は都心部の百貨店は地下鉄と接続していることが多いため、お客さまが足を運びやすいように地下に食品売場があります。
この理由を聞くと、確かにそうだなと思います。過去に最上階に食品売場を設置した百貨店もあったそうですが、毎日エレベーターを使って食品の上げ降ろしをするわけですから効率を考えると地下にある方がいいかもしれませんね。
そんな地下にある食品フロア、いわゆる『デパ地下』ですが、福岡三越の『デパ地下』にもたくさんのショップがあります。数あるショップの中からわたしがぜひ利用してほしいショップについてお話します。
Kafer(ケーファー)というショップはご存知でしょうか?
ご存知の方も多くいるでしょうが、ご存じない方のために少しだけKafer(ケーファー)の歴史を語らせてください。
Kafer(ケーファー)は、
ポール&エルゼ・ケーファー夫妻が開いた食料品店がはじまりで、創業は1930年となります。その後、ケーファー社のこだわりである、新鮮さと品質の良さが高く評価を受け、本物を知るグルメが集まる高級食料品店として発展を遂げていきました。
現在、ドイツ・ミュンヘンに構える本店は、レストラン・ケータリングサービスも手がける総合食品専門店としてその名を馳せています。店内では、ソーセージ・ハム、総菜、パン、菓子、ワイン、ビールからてんとう虫をモチーフにしたテーブルウェアまで、食関連のギフトや、デイリーアイテムを幅広く展開しています。 福岡三越でも長くお客さまにご愛顧いただいております。
そんなKafer(ケーファー)の私の使い方をご紹介したいと思います。
私は生ハムが好きなので、ケーファーでお買物をする時はだいたい生ハムを購入します。
今日はお家でリゾットを作ろうと思うので、店長にリゾットに合う生ハムをチョイスしていただきます。リゾットの味付けは生ハムから出る出汁をもとに塩のみでいこうとおもっていたので、コッパ(100g/1,296円)に決定!コッパは、豚肩ロース肉のイタリア産生ハムで、店長曰くサラミと生ハムの中間みたいなもので噛めば噛むほど旨味が出てくるとのことでした。実際にレシピもここに載せておこうと思います。
★材料(2人分)
・お米2合
・水440ml
・白ワイン大さじ2
・塩小さじ1
・生ハム50g
・トマト1個
・チーズ75g
・オリーブオイル大さじ1
・ブラックペッパーお好み
※今回使用したチーズは、岩田屋本館地下2階 フロマジュリー ヒサダ のスピッチコアフミカート(950円)になります。チーズを熟成させてスモークしているので、燻製の香ばしい香りも楽しめます。
★つくりかた
①お米はあらかじめ洗っておき、30~40分ほどザルにあげておきます。
②お鍋にお米、水、白ワイン、塩を入れます。その後、生ハム、チーズをまんべんなくのせ、トマトをまるごとのっけます。
③弱火で火にかけ、20分ほどで炊き上がりますので、炊き上がったら5分蒸らし、最後にオリーブオイルとブラックペッパーを加えたら、完成です。
出来上がりはこちら。
お家で簡単にできますのでみなさんもぜひお試しくださいね。
やはりKafer(ケーファー)の食材にもっとも詳しい店長に聞くのが一番!
ということで阿部店長におすすめ3選を決めていただきました。
一つ目は、ヴァイスヴルスト(6本入/1,296円)。
ドイツの朝食といったらヴァイスヴルストです。ドイツ語でヴァイスは白い、ヴルストはソーセージという意味になります。本場ではボイルした後にまわりの皮をむいて甘いマスタードで食べるそうです。甘いマスタードはあまり流通していないので、市販されているマスタードにジャムを入れるといいですよ。ジャムは基本的に何のジャムでもいいですが、りんごジャムと合わせるのがおすすめだそう。やわらかくて舌触りのいいソーセージになります。
二つ目は、シュゼットハム(約160g/1,080円)です。
シュゼットハムとは、とても薄く切ったハムのことを言います。福岡三越店では、ロースハムとボンレスハムの超薄切りを入れています。このハムは使い勝手がよく、サラダに入れるもよし、サンドイッチに入れるもよし、もちろんそのままお召し上がりいただいてもいいですよ。シャキシャキのレタスにこのシュゼットハムを合わせるのが店長流の楽しみ方だそう。
三つ目は、ビーフジャーキー(1,080円)!お酒が大好きな店長は、このビーフジャーキーの虜になってしまったようです。ビールにはもちろん、日本酒やハイボールなどなんでも合う一品です。ビーフジャーキーってどこに売ってあるのもそんなに変わらないと思っていますよね?一度食べてみてください。国産牛を使ったジャーキーなのでお酒が好きな方にはとてもおすすめです。
以上、店長おすすめ3選でした。皆さまんいかがでしたでしょうか。わたしはヴァイスヴルストをお家で燻製にして食べてみましたが、食べ応えがあって美味しかったです。ちなみに燻製にすると美味しいかもよと教えてくれたのも店長でした。
『デパ地下』の使い方って人それぞれですよね。お気に入りのショップさんがあって、何でも聞ける顔馴染みのスタイリストがいたりして。コロナ禍でなかなか天神まで出かけることも少なくなったかもしれませんが、今日は福岡三越の『デパ地下』でお買い物をしよう!そんな日のために私たちは準備をして待っています。
※価格は税込です。
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