駅ちかマルシェの歩き方

＃1 百貨店社員が考えるサステナブルな取組『岩田屋三越ファーム』

福岡三越地下2階食料品

2022/03/14

福岡三越地下2階食品フロアを『駅ちかマルシェ』と呼んでいます。

このコラムでは新鮮な生鮮品をはじめ、全国各地のお菓子やお惣菜、こだわりのワイン・グローサリーなどが揃う、食の街福岡ならではの駅ちかマルシェの上手な歩き方をバイヤー目線でお伝えしていきます。　

筆者：食品担当バイヤー　佐藤

第一回目のテーマは、デパートでのお買物の王道「お歳暮ギフト」！

福岡三越冬の贈り物は「つなぐ」をテーマに時代・地域・人をつなぐギフトをご提案。

贈るときめきや、もらうよろこびを表現した「おくるんるん、もらうふふ」をキャッチコピーに、三越伊勢丹グループが考える“サステナブル”をかたちにした、「みらいへつなぐ贈りもの」をご紹介しています。

今回はその中の「岩田屋三越ファームギフト」の取組をクローズアップ。

岩田屋三越ファームとは？

岩田屋三越社員が生産から商品開発・販売まで行うことで商品知識を深めるだけではなく、生産地の現状・課題・喜びを学び、お客さまにお伝えする取り組みです。

お歳暮ギフトって贈る相手を思うとアイテム選びに悩んでしまいますよね。今年はさまざまなお店や食材とコラボレーションしたここでしか買えないギフトを、大切な方へ贈ってみてはいかがでしょうか？

今年も、じっくりと。「岩田屋三越ファーム」で美味しさをはぐくんできました。

◇三越の屋上で飼っているみつばち

天神のオアシス・警固公園のお花から採れたはちみつなんてなんだかロマンティック

福岡三越の屋上で都市養蜂を展開しています。街の緑化や活性化、地産地消への取り組み…さまざまな社会課題を解決する方法として、都市養蜂は今、日本全国に広がっています。

地下2階にある蜂蜜専門店＜ラベイユ＞スタッフさんのサポートの下、食品社員約10人が交代で飼育しております。現在、飼育しているミツバチは開始当初から大幅に増えた約15万匹以上（推定）。ミツバチは主に3キロ圏内で活動するといい、天神周辺や大濠公園、舞鶴公園の植物などからも蜜を集めてくるようです。遠くは西公園まで行くこともあるとか。

炎天下の屋上で春から夏にかけ蜂がせっせと集めた蜜を遠心分離器にかける作業は、意外と重労働！まさしくメンバー総出の汗と涙の結晶はちみつです。

福岡三越社員が屋上で蜂の巣箱の状態をチェックしている様子

はちみつがたまった巣箱

725-683 ＜ラベイユ＞福岡天神はちみつギフト 5,400円

◇東峰村の美しく、かつ美味しい棚田のお米

長崎卓袱料理の名店と岩田屋三越ファームが交わった一品

2017年の九州北部豪雨による水害で壊滅的な被害をうけた朝倉郡東峰村の「竹の棚田」。

岩田屋三越ファームのメンバーは、竹地区の棚田の復活と維持の一助となるため、2020年度から地域の皆さまと棚田米作りを開始しました。村や棚田を衛る生産者さんとファームメンバーの交流は盛んに行われており、作業が終わった後にいただく賄いご飯のおいしい事！みんなと笑顔で楽しく作物を育てることも、美味しさの秘訣なのかもしれません。

東峰村の棚田

岩田屋三越社員も田植えを行いました

今回のギフトは岩田屋三越ファーム米と、長崎県の卓袱料理で歴史のある＜坂本屋＞がコラボレーション。＜坂本屋＞ならではの竹皮の風味豊かな「角煮めし」は、岩田屋三越ファームの夢つくしを使用し、もち米、にんじん、しいたけ、ごぼうを、東坡煮（皮付き豚三枚肉の角煮）の煮汁でふっくらと炊き上げた一品。醤油と砂糖の甘辛さに加え、豚肉の旨みがたっぷりとご飯にしみた味わいに仕上がりました。