美術
「彩刻磁」という、焼き上がった器体の表面の釉薬をサンドブラストで段階的に削り、釉(うわぐすり)の厚みの差により模様を浮き立たせる独自の技法で、美術工芸の分野に新たな革新を起こした国内屈指の陶芸家、石橋裕史さん。
今展では、鉢、花器、香炉などの新作約50点を展示。優美なグラデーションの美をご堪能ください。
(トップ画像)『彩刻磁 壺』幅18.5×高さ25.5cm
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ご挨拶
京都府北部 丹波高原の夜明けは
小鳥たちの囀りから始まる
工房の窓から 遠くを見渡し眺めていると
限りなく深い闇から わずかな光が差し
深い紺青から 光に操られた青のグラデーションを見せ
やがて天空の青となっていく
目の前で繰り広げられるこの壮大なショー
私の好きなひとときだ。
大自然から教えられた美しい造形 線 そして様々な青が
私の創作の源である
求めてきたものを御高覧頂ければ幸いでございます。
石橋裕史
石橋裕史 Ishibashi yuushi
陶歴
1957年 東京生まれ
1981年 滴翆美術館陶芸研究所専攻科卒業
1984年 京都府船井郡京丹波町に築窯
1985年 朝日陶芸展 新人奨励賞受賞
2001年 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
2003年 日本陶芸展 グランプリ受賞(桂宮賜杯)
2006年 新作陶芸展 日本工芸会賞受賞
2009年 日本伝統工芸近畿展 京都新聞社賞受賞、日本陶芸展 招待出品(以後3回招待)
2010年 日本伝統工芸展 文部科学大臣賞受賞
2011年 日本陶芸展 グランプリ受賞(桂宮賜杯)
2013年 陶美展 奨励賞受賞、日本伝統工芸展 鑑査委員に推挙される(以後3回)
2014年 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞、現代陶芸現象(茨城県陶芸美術館)招待出品
2015年 京都府指定無形文化財保持者認定
2016年 日本工芸会 理事に推挙される
2017年 MOA美術館 第20回岡田茂吉賞展 招待出品
2023年 第43回ポーラ伝統文化ポーラ賞 優秀賞受賞
パブリックコレクション
2001年 文化庁 買上
2003年 現代韓日陶芸展(ソウル)韓国錦湖美術館
2005年 清風寺(大阪)本堂 天蓋
2007年 山口県立萩美術館・浦上記念館
2010年 文化庁 買上
2011年 2020年 宮内庁 買上
2013年 兵庫陶芸美術館
2014年 茨城県陶芸美術館
2015年 嘉麻市立織田廣喜美術館
2019年 茨城県陶芸美術館
2023年 静岡陶芸美術館
2024年 愛知県現代陶芸美術館
現在 京都府指定無形文化財保持者
日本工芸会正会員
『彩刻磁 壺』
幅20.0×高さ24.0cm
『彩刻磁 壺』
幅24.0×高さ21.5cm
『彩刻磁 壺』
幅23.5×高さ24.5cm
『彩刻磁 壺』
幅17.5×高さ22.0cm
『彩刻磁 壺』
幅18.0×高さ20.0cm
『彩刻磁 鶴首花入』
幅12.5×高さ21.0cm
『彩刻磁 壺』
幅12.0×高さ19.5cm
『彩刻磁 壺』
幅14.5×高さ17.0cm
※数量に限りがある作品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格などのお問い合わせにつきましては、福岡三越4階 岩田屋三越美術画廊 092-726-7789 直通 まで。
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