リビング
フランス語で「中国趣味の美術様式」のことを意味する「シノワズリ」は 17世紀中頃、ヨーロッパの貴族や富裕層の間で大流行し、家具、陶磁器や壁紙などに中国風のデザインが使われました。
その中でヘレンドの「シノワズリ」シリーズは中国磁器だけでなく日本の磁器も手本とし、ハンガリー人のアジア系意識とヘレンドの豊かな遊び心が混じり合った独特な魅力を醸し出しています。
皇妃エリザベートが好んで滞在し、夏の離宮として利用されたゲデレ宮殿に納めたことで、栄誉あるその名を冠し、ヘレンドのシノワズリの代表的な絵柄「ゲデレ」を始めとし、人気の「西安の黄」「トゥッピーニの薔薇」「ポワッソン」「上海」「宝づくし」の6柄のフルーツボウルを特別価格にて販売いたします。
素焼き、本焼き後に4回の焼成を重ねる製法は、誕生した1850年頃と変わりません。
オクタゴナルボール(L)6柄セット 148,500円 限定2セット
直径約14㎝
ゲデレ
1849年にヘレンドが最初に開発したとされるシノワズリパターン。
吉祥文である松竹梅をあしらった絵柄には柿右衛門の影響が色濃く表れています。
作られた当時は「西安の赤」と呼ばれていましたが、皇帝フランツ・ヨーゼフが愛妻エリザベートに贈り、ハンガリーのゲデレ宮で使ったことから、「ゲデレ」と名付けられました。
上海
「ファミーユ・ローズ」と呼ばれる中国磁器の柄行の一つで、盛り上がった絵の具の上の美しいぼかしを特徴としています。
中国で百花の女王とされる芍薬は富と洗練を表す吉祥文です。
西安の黄
中国で三友とされる松竹梅を描いたパターン。
松は長寿を、竹は変わらぬ友情をそして梅は春の訪れを表しています。
日本の柿右衛門の影響が非常に強く表れた作品。
ヘレンドシノワズリの代表柄「ゲデレ」を1850年代に入り地色を皇帝の色とされる黄色に変えて描かれたバージョン。
ポワッソン
魚、特に鯉は中国では縁起のいいモチーフで、美術工芸の世界では多く登場しました。
1850年代から70年代にかけてヘレンドの主要パターンの一つです。
ヨーロッパにおける最も著名な中国磁器の写しとして人気が高いパターン。
トゥッピーニの薔薇
菊の花とその茎、葉を図案化したパターン。
オリジナルは名前の通り白磁の部分が淡いローズ色のエマイユ(エナメル)で塗りつぶされていましたが、「エマイユ・ローズ・トゥッピーニ」はローマの旧家トウッピーニ家の注文によりローズ色を外し、白磁を生かして仕上げられたバージョン。
宝づくし
仏教や俗信に基づく吉祥で、教えを伝える聖器物、仙人の持ち物などが図案化されて装飾に用いられました。
それらにあやかり無病息災や延生益寿の願いを込めたもの。
ヘレンドのパターンには、書籍、銭、宝樹などの雑宝が描かれています。
※手描きのため色、絵柄が異なる場合がございます。
※数量に限りがありますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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