美術
季節ごとに移り変わる山や森、出会った花や鳥、自然の中で感じた思いや心に残る風景を自刻自摺で描きだした作品。
木版画が持つぬくもりと、鮮やかで暖かな色使いは木々のざわめき、鳥たちのさえずり、土の香りや森の空気を優しく伝えてくれます。
(画像)『鳥日和』
<作品について>
山登りや山の中でキャンプをしていると自由でのびのびした気持ちになる、という久木さん。
その気持ちを作品にしたいと思ったのが制作を始めたきっかけでした。
久木さんの木版画は、自然をそのまま写生するのではなく、作家が自然の中で感じたことを表現しています。彫刻刀でコツコツ時間をかけて彫っていくことで、いろいろな思いが膨らみ、その思いを木版画の技法によって抽象化することにより、百人百様、作品を見る人にいろいろなことを自由に感じ取ってもらいたいという作家の想いが込められています。
水彩絵の具のみで制作し、刷毛で絵の具を版木にのせ、バレンで摺ります。
多色摺木版画は色ごとに版木がわかれていて、色数分、摺り重ねていきます。
下絵を描き、版木を彫り、摺り・・・この複雑な工程を手間を惜しまず、自身の想いを込め暖かみのある優しい作風で、魅力ある作品に仕上げています。
久木 朋子(きゅうき ともこ)
1970年 和歌山県生まれ
1993年 京都教育大学教育学部特修美術科卒業
7年間大阪の広告制作会社でグラフィックデザイナーとして働く
2000年 独学で多色刷木版画制作を始める
2002年 個展(大阪)
2004年 個展(大阪)
2005年 日本・タイ国際版画展(京都市美術館)
2006年 個展(近鉄阿倍野店/大阪・松坂屋高槻店/大阪)
2007年 個展(松坂屋高槻店・近鉄阿倍野店)
2008年 日本・アメリカ国際版画展(京都市美術館)
2009年 個展(近鉄阿倍野店・広島福屋・松坂屋高槻店)
2010年 個展(福屋八丁堀店/広島・近鉄阿倍野店・松坂屋高槻店)
日本・ポーランド国際版画展(京都市美術館)
2011年 個展(広島福屋・京阪百貨店・東京大丸)
2012年 個展(高松三越・阪神・名古屋三越・東京大丸・川徳百貨店)
ENEOSグローブ株式会社カレンダー採用
大阪信用金庫カレンダー採用
2013年 アワガミ国際ミニプリント展入選
個展(広島福屋・高知大丸・小倉井筒屋・京阪百貨店・阪神)
2014年 大阪信用金庫カレンダー採用
2016年 ホクレンカレンダー採用
2017年 ENEOSグローブ株式会社カレンダー採用
2018年 CWAJ現代版画展出品(以後毎年)
2019年 フィンランド・ラップランド取材
2021年 大阪信用金庫カレンダー採用
2023年 JA共済カレンダー採用
現在:兵庫県三田市在住。日本版画協会準会員。毎年、全国で個展多数開催
(画像)『The gardener's year』
『ホシガラスとシラタマノキ』
『花とライチョウ』
『秋山晴天』
『春風』
『雪宿り』
『八雲ヶ原』
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
その他のニュース