美術
生き物たちを温かな眼差しで見つめ、彼らと私たちとのつながりを形にしたいと願う…。
丹念な筆致がもたらす迫真の描画力でさまざまな生き物の姿を表現する、原田篤さんの作品展です。
第3回目の本展では新作の狼や、代表作の雪豹など、生命(いのち)への思いを込めた油彩作品20余点を展覧いたします。
この機会にご高覧ください。
(トップ画像)『果ての白亜』F30 1,155,000円
ごあいさつ
物心ついた頃から絵を描くこと、とりわけ生き物の絵に夢中だった私は、すでに半世紀以上生き物ばかりを追い続けてきました。
その間長らく「生き物のみをモチーフとして、果たして絵画になり得るのか?」と自問自答し悩んできましたが、それでもやはり生き物は美しい。
その美しさに神を見たような感動は子供のころから変わることがありません。そして年を重ねるに従い、生命(いのち)を描くことに特別な歓びを感じています。
残念ながら、彼らを描いてきたこの半世紀余りの間に自然環境は激変しました。
「私たち人間は一体どこへ行こうとしているのか?」
彼らの変わらぬ美しさを描こうとすればするほど、そう問われているように思えてなりません。
その問いの中に、生き物を描くことの現代的、未来的な意義を探りながら、これからも創作活動を続けていきたいと考えています。
原田篤
原田篤 (はらだ あつし)
1962年 福岡県北九州市 出身
慶應義塾大学経済学部 卒
一般企業に勤務し会社員の傍ら絵を描き続け、1994年頃から動物画家として
北米西海岸を中心に作品発表を開始。退社後は、国内外に発表の場を拡げながら制作に励んでいる。
【受賞歴等】
2014~19年
David Shepherd Wildlife Artist of the Year Exhibition(英国)入選
うち2015年、2017年に絶滅危惧種部門最優秀賞受賞
2014~2016年
Richeson75 International Animals, Birds & Wildlife(米国)入選
うち2014年にHonor Award 受賞
2017年
Birds in Art(Leigh Yawkey Woodson Art Museum / 米国)入選
野生動物画家団体Artwings Workshop(アートウィングズ・ワークショップ)を
立ち上げる
2017~2024年
SAA(The Society of Animal Artists / 米国)、Annual Members Exhibition入選
アフリカ野生動物保護のための国際的チャリティ活動Sketch for Survivalに招待作家として参加
現在、東京都在住
SAA(The Society of Animal Artists / 米国)正会員
『雲の行方』F30
1,155,000円
『蒼き廻廊』54×49cm
528,000円
『11月のアンダンテ』P10
440,000円
『晩夏光』F3
165,000円
『花毛氈』M10
440,000円
『赤い実』P3
165,000円
『微睡』S4
242,000円
『福之魚』S4
242,000円
※価格はすべて、税込です。
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