岩田屋のシンボルマークの歴史

岩田屋の社章であるのマークは、当社のシンボルとして創業以来の伝統を表現します。宝暦4年(1754年)、中牟田藤吉は岩田屋の前身となる呉服商「紅屋」の営業を開始しました。創業10年後の明和元年(1764年)、岩田屋平七が呉服商を廃業するにあたり、中牟田藤吉は、「岩田屋屋号」を含め一切を譲り受けました。屋号を「岩田屋」とし、を商標と定め、今日にいたるまで多くのお客様になじみ深い岩田屋のマークが歴史の上に現れることになったのです。


▲福岡大工町呉服店の図 松永冠山画

呉服店当時の商標は現在のものに比べ、枠は角張り肉太く正方形であり岩の字も楷書でした。 昭和10年、百貨店経営に移るに際し呉服商時代の商標を、枠の四隅は丸みがあった方が円満に収まるという意味で四隅を少し落としました。また、正方形だったものを縦に細長く近代図案の黄金率に即しスッキリさせ、新感覚の百貨店に相応しい形に改め、更に岩の字に7・5・3、の髭をつけました。

髭は森羅万象がことごとく真理の活動をなす事を表すに習い、当社の社是である誠実奉仕、良品正価をこれで象徴させたものであり、7・5・3、の数字は祝儀に用いる縁起のよい数字であります。マークは、奉仕を根底とする岩田屋精神の象徴でもあります。その精神を永遠のものとするために現在でも社内的活用だけでなく公文書などにも使用されています。


  • 呉服店時代に使用された装飾マーク

  • 藩政時代から使用されていた岩田屋呉服店のマーク

  • 現在のシンボルマーク