福岡の伝統工芸品である博多織と久留米絣を日常を彩るアイテムへ

博多織は鎌倉時代に始まった絹織物で国の伝統的工芸品に指定されています。江戸時代には筑前福岡藩の幕府への献上品に選ばれました。いわゆる「献上柄」（独鈷華皿文様、親子縞、孝行縞）には厄除けや子孫繁栄、家内安全などの意が込められています。

久留米絣は200年超の歴史を持ち、国の重要無形文化財にも指定されている歴史的・芸術的価値の高い綿織物です。筑後地方で「括り（くくり）」と呼ばれる緻密な技法で製織されてきました。

今回、伝統工芸品の新たな可能性、リデザインや進化を試みる博多織と久留米絣の5つのブランドが集いました。福岡の歴史や伝統文化を担ってきたHAKATAORIとKURUMEGASURIを現代の日常を彩るアイテムとしてご覧いただければ幸甚です。

＜Kimono678＞

日本の民族衣装でJAPAN TEXTILEでもある着物の美しさと世界観を後世に引き継ぐべく上質なKimonoをセレクトし、リバーシブルのスカジャンに仕立てました。ブランド名には「着物のその後を担う」という意味を込めています。

＜FUKAHOYUMI＞

「博多織の技術をとおして日常を彩り伝統工芸品を未来へつなぐ」をコンセプトに、デザイナー自身による手織の博多織を主素材に、伝統×モダンなアクセサリーやバッグ、インテリア製品を制作しています。

＜CO.COON＞

博多織作家で伝統工芸士でもある荒木希代が「ミニツケルハカタオリ」をコンセプトに、自身が染色した絹糸や手織りした生地を使ってアクセサリー作家とのコラボレーションや博多織小物を制作しています。

＜HAKATA JAPAN＞

“先進的なクラシシズム”をブランドコンセプトとして1928年創業の博多織メーカー株式会社鴛海織物工場が展開するブランドです。スタイリッシュなオリジナルデザインのさまざまなアイテムを企画・提案しています。

＜FUKUOKA PANTS＞

久留米絣のさらりとした着心地をそのままにスタイリッシュなきれいめパンツを制作しています。テーパードで太過ぎず細すぎず、通勤にも大活躍するオーソドックスなスタイルでありつつ、久留米絣ならではの普通過ぎない絣模様や色合いのバランス感がおしゃれ心をくすぐります。