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2025年、<ロイヤル コペンハーゲン>は創立250周年
<ロイヤル コペンハーゲン>は、1775年ジュリアン マリー皇太后によって、デンマークコペンハーゲンで設立されました。ジュリアン マリーは新しい考え方をもった皇太后で、デンマークを豊かにするための積極的な支援を行いました。国を統治する君主の使命として、国内産業の隆盛を図り、デンマーク経済の健全化を果たします。ジュリアン マリー皇太后の遺した最大の功績は、デンマーク王立磁器工場を1775年に創設したことでした。
これが後の<ロイヤル コペンハーゲン>で、2025年に250周年を迎えました。
18世紀のヨーロッパでは、ブルーの手描き文様が圧倒的に多かった中国に学び、陶磁器の製造と装飾が始まり、これらは貴重なものとされていました。<ロイヤル コペンハーゲン>の歴史の早い段階で、中国の影響を受けた絵柄はできる限り単純化され、象徴的なブルーフルーテッド プレインのデザインへと変容していきました。
それは<ロイヤル コペンハーゲン>が最初に生み出したデザインだったため、デコレーション番号「パターンNo.1」と呼ばれるようになり、今日に至るまでブルーフルーテッド プレインのひとつひとつの裏には数字の1が描かれています。
ブルーフルーテッド プレインの絵柄は、中国陶磁器の影響を受けて発展してきたその過程で、より洗練したデザインとなった菊や、北欧を原産とするキジムシロがモチーフとなっています。
ブルーフルーテッド プレインのデコレーションには「スタイルフラワー(上品な花)」と呼ばれる菊と、「ラウンドフラワー(丸い花)」と呼ばれるキジムシロ、そして「ナッツフラワー」と呼ばれるつぼみのような花が描かれています。
花、ナッツフラワー、パルメッテヤシが図案化された葉は、「スイング」と呼ばれるツルで結ばれます。小さなひとつの花をよく見ると、3か所に小さな葉のような模様があります。これは「ブリストル(固く短い毛」や「メインズ(たてがみ)」と呼ばれています。
また、プレートの中央の円の周囲には「レイ(光線)」があり、縁にはデコレーションを4つに分けた線のおわりに「タング(舌)」と呼ばれるモチーフが描かれるのです。
絵付け作業はクラフツマンシップの真骨頂でもあります。しなやかなラインや花などの絵柄が、ぺインターにより注意深く丹念に描かれます。1枚のブルーフルーテッド プレインのディナープレート(27cm)を完成させるには、ペインターの精緻な筆さばきは762回にも及ぶのです。
また、<ロイヤル コペンハーゲン>の作品の裏には3本の波も描かれています。これは、デンマークの交通の要衝である3つの海峡 - デンマークを囲む、エーレ海峡、大ベルト海峡、そして小ベルト海峡、を表しています。
ブルーのデコレーションを描くペインターは、ポーセリン(磁器)の器の底面に、一つひとつハンドペイントの証として自分のサインを描き、そのサインは3本の波と共に、<ロイヤル コペンハーゲン>のハンドペイントを完成させるのです。この3本のハンドペイントの波を施すことはジュリアン マリー皇太后の案だったと言われています。皇太后はまた、工場が王室と関係があることを強調するために王冠の刻印も入れたのです。
多くの職人の手を経てできあがる<ロイヤル コペンハーゲン>の作品。完成するまでの一つひとつの過程が熟練の職人によって紡がれ、ひとつのカップやプレートがあなたのもとに届きます。それは250年にわたるクラフツマンシップと伝統が支える旅ともいえる過程です。
<ロイヤル コペンハーゲン>のアイコンであるブルーフルーテッド プレインは、そのタイムレスなデザインで250年の間、テーブルを囲むひとときを彩り続けています。
【ブルーフルーテッド プレイン】
「マグSペア」
16,500円
容量:280ml(1客)
素材:磁器
原産国:タイ
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