美術
第9回目の本展は、コロナ禍を経て4年振りに訪れたフランスの風景画を発表。モンマルトルから見下ろすパリの眺めやセーヌ川沿いの街並み、南仏のニースやアンティーブの海岸など、30 点余りをぜひご高覧ください。
(画像)『パリの夜明け』30号F
フランス紀行(ご挨拶にかえて)
今回で第9回となる福岡三越の展覧会はコロナ禍を経て、4年振りに訪れたフランスの風景画を発表します。1994年以降足掛け30年、フランスと日本を往き来する年月を振り返ると、今回ほど辛い旅は有っただろうかと思います。シャルルドゴール空港を出ると、友人の迎えでオーベールシュールオワーズの家まで40分、車窓に流れるイルドフランスの景色を眺めながら、来たてに慣れぬフランス語で近況を語り合いました。
取材初日モンパルナスの画材屋で絵具を求め、モンマルトルの友人のアトリエでカフェを楽しみスケッチに出ました。人通りの少ないモンマルトルの朝に食指が動くのを楽しみ歩いていると、朝焼けに煙るパリの眺めに目を奪われました。
写真から風景画を描く事も通例になった昨今、"目の前に広がるこの美しい街を直に描きたい"。一気に30号のキャンバスに向かいました。友人宅から片道1時間のパリに出て、朝から晩まで十数キロの画材を背負って描き続けた至福の旅でした。
一番辛かったのは日中をトマト1個で過ごす羽目に陥った事です。前回ワンコインでお釣りが来たサンドウィッチが、今や1200円以上するのですから。
略歴
1970年 福岡県生まれ
1993年 九州産業大学芸術学部卒業
1995年 同大学院修了(豊福孝行研究室)
1995年 渡仏(6年間)
2001年 以降 渋谷東急本店、銀座GALLERY 武者小路、大阪梅田画廊、愛知豊田画廊等にて個展、グループ展等多数開催
2007年 以降 福岡三越にて個展(9回目)
※福岡文化連盟会員
『パリの夜明け』
『ポールアルベール通り』
『シャン ド ブレ』
『ムーラン ドゥ ラ ガレット』
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
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