美術
独学で浮世絵の技法を掘り下げ、失われつつあった色彩表現を現代に甦らせた木版画家、立原位貫氏(1951-2015)。立原氏は、浮世絵版画を江戸時代と同じ技法・絵具・和紙を独学で研究、再現し、摺りたての生き生きとした江戸の色彩を甦らせました。当時は分業体制であった下絵・彫り・摺りまでの全工程を一人で手掛ける稀有な存在でもあります。江戸時代の作品の復刻にとどまらず、オリジナル作品の制作にも注力し、2019年にはイギリス・大英博物館に復刻作品9点とオリジナル作品3点が永久保存されました。本展ではオリジナル作品を中心に立原氏が過去に光を当て、現在を照らした独特の魅力をご覧いただきます。
万両(2012、H41.7×W29.1cm)
アンソロジーⅠ, 1993
H40.5×W17.5cm
むくげ, 2000
H37.1×W19.5cm
Di-an-a, 2011
H26.0×W19.0cm
恋をしに行く, 2011
H48.1×W31.0cm
不二, 2012
H37.7×W23.9cm
一勇斎国芳, 2011
H39.0×W27.8cm
立原 位貫/Inuki Tachihara
1951年名古屋市生まれ。木版画家。ジャズのサックス奏者として活動していた25歳のとき、1枚の浮世絵に深く感銘を受け、表現の道を大きく転じる。以来、江戸時代と同じ手法・絵具・和紙を独学で研究・再現し、浮世絵本来の色彩と精神を甦らせた。江戸時代の浮世絵制作は、下絵を描く「絵師」、彫りを担う「彫師」、摺りを担う「摺師」という分業体制で行われていた。これに対し、立原は下絵から彫り、摺りまでの全工程を一人で手掛ける稀有な存在である。その緻密な技術と探究心により、真の意味での浮世絵復刻を成し遂げた唯一の画家として高い評価を受けている。さらに、培った技法と江戸時代と同一の材料を用い、復刻にとどまらずオリジナル作品の制作にも力を注いできた。その成果は国内外で高く評価され、2019年には復刻作品9点とオリジナル作品3点が、イギリス・大英博物館に永久保存され、世界からも注目を集める木版画家である。
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