美術
昆虫を彫り出し作品とする彫刻家 佐藤正和重孝。
鋭い観察力と生物へのあたたかな愛情により生み出される彫刻は、美術品の愛好家や昆虫の専門家の注目を集めています。
本展では、石の彫刻をはじめブロンズやアルミ、素描の作品など新作約20点を展示販売いたします。
この機会にぜひご高覧ください。
(トップ画像)
『ディディエールのトルソ』
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「ご推察のとおり、この展覧会のタイトルは、晴耕雨読をもじった言葉である。
晴れの日は外で石を彫る。
休憩のために腰掛け、遠くの山をみていると、ハムシが飛んできて彫りかけの石の上にとまった。
やがて触覚をピコピコと動かし、ハムシは翔んでいった。
さて、と腰を上げて、また続きを彫り始める・・・
雨の日は室内で素描をする。
標本箱を両手で抱え、いろんな角度で虫を眺めてはデッサンする。
ここに線を描き足したほうがいいだろうか、いや、まてまて。
一息入れてからもう一度見直そう・・・
雨の音が、こころを落ち着けてくれる。
そういう毎日の集大成が、この展覧会というわけである。
今日も空模様に合わせて、どんな仕事にしようかと思い馳せてから『さて、』と腰を上げるのだ。」
佐藤正和重孝
『満月を運ぶスカラベ』
佐藤正和重孝 Sato seiwashigeyoshi
略歴
1973年 北海道函館市生まれ
1998年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了 修了制作 大学美術館買上賞
1998~2001年 東京藝術大学取手校地 石材工房 非常勤講師
1999年 アートヒル三好ヶ丘'99 彫刻フェスタ グランプリ受賞(愛知県三好町)
2001年 栃木県日光市にある杉並木公園に「オオクワガタ」を設置
2003年 さきら彫刻コンペティション2003 大賞受賞(滋賀県栗東市)
2004年 東京都立大泉桜高等学校(旧東京都立大泉北高校)に「甲虫錬磨」を設置
東京都多摩動物公園 昆虫生態園に「パプアキンイロクワガタ」など4体の彫刻を設置
2006年 養老孟司さんの山荘 箱根養老昆虫館に「ミツギリゾウムシの燈籠」など3体の彫刻を設置
2007年 新潟県十日町市に「タランドスオオツヤクワガタ」を設置
2008年 佐藤正和重孝に改名、甲州にアトリエをかまえる
桜の森彫刻コンクールにて町民賞を受賞、日本国花苑に「メンガタクワガタ」を設置(秋田県井川町)
2009年 市立函館博物館内にある「むしづか」に「ダイコクコガネの蓋」を設置 (北海道函館市)
2010年 佐藤正和重孝彫刻展 -黄甲冑記 -(横浜高島屋 / 個展)
佐藤正和重孝彫刻展 - 甲虫記 -(札幌三越 / 個展)
2011年 佐藤正和重孝彫刻展(名古屋栄三越 / 個展)、(松坂屋静岡店 / 個展'13)
-古代甲虫文明 -(山梨県立博物館 エントランスロビー / 個展)
その他、個展やグループ展、作品設置多数
現在 山梨県在住
『フェモラリスのトルソ』
『スカラベの太陽』
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
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