美術
ごあいさつ
このたび、日本橋三越本店 創業350周年記念として作品展を催していただくこととなりました。
小石原焼は、初期に中野焼と呼ばれていたことも含めて350年程の歴史があるといわれています。
貝原益軒の筑前国続風土記によると小石原で最も古いとされている中野上の原古窯跡は、平成元年に発掘され
そこからは茶盌、酒器等が、また、陶器はもちろん磁器も、さらに染付、青磁なども出てきました。
どの作品も大変シャープなものばかりで、時代と共に作風が変わっていることを実感しました。
時代の要請に応じて作るものを変えていくことも大事だと思っています。
小石原四季折々の自然の中で、この風土を生かし今を表現できる作品を発表いたします。
御高覧賜ります様、よろしくお願い申しあげます。
令和5年10月 福島 善三
福島善三 陶歴
1959年 福岡県朝倉郡の小石原焼ちがいわ窯の窯元に生まれる。
1988年 第35回日本伝統工芸展初入選 以降26回入選
1999年 第15回日本陶芸展大賞・桂宮賜杯受賞
2001年 第8回福岡県文化賞受賞
2003年 第50回日本伝統工芸展 日本工芸会総裁賞受賞
2004年 第14回MOA岡田茂吉賞展優秀賞受賞
2013年 第60回日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞
2014年 2013年日本陶磁協会賞受賞
紫綬褒章受賞
2017年 重要無形文化財『小石原焼』人間国宝保持者に認定。
2020年 公益社団法人日本工芸会西部支部幹事長
公益社団法人日本工芸会理事
(画像) 『中野月白瓷蝶鉢』61.3×46.1×24.5㎝
『赫釉四方鉢』
35.8×14.0㎝
中野の土が釉薬に用いられており、褐色から赤褐色の独特な釉薬の美しさに加えて、釉調に変化がみられる。赤々と燃えるような輝く深みの赤色が特徴。
『鈞窯壺』
26.4×23.2㎝
『中野青瓷瓜形香炉』
15.2×14.0㎝
『中野飴釉鉋鉢』
53.4×18.5㎝
中野の土が釉薬に用いられており、釉色の妙味や鉄釉シリーズとは異なる見せ方をする釉薬の掛け分けによる独自の展開を示した作品。
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
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