Born out of FUN & JOY

「バード(鳥)はフィンランド人にとって太陽に満ちた春と夏、ひかりの象徴。鳥たちが去っていくと少しずつ冬と暗い時間への準備を始めるんだ」

マルック・サロ(デザイナー・アーティスト/フィンランド)

無駄のない洗練された北欧モダニズムが主流だったフィンランドガラス黄金期と呼ばれる1950年代。

「完璧さを求めるのではなく、楽しくありたい」

独自の美学で北欧デザインに〈楽しさ〉の要素を取り入れたオイヴァ・トイッカ(1931-2019)。

トライ＆エラーの連続、不完全さに愛着を見出した彼のインスピレーションから生まれた作品は、プロセスの中で自然発生するアイデアにさまざまな要素が交わって凝縮したかのようなオリジナリティに満ちています。

その偶発性もまた必然であったのではないか、その答えはオイヴァのセレンディピティ・マインドにありそうです。

今回のイベントに先がけて、長い年月オイヴァと親密に過ごした3人にインタビューしてみると、彼の自然体でオープンな彼の生き方が見えてきました。

「Playful＝遊び心に満ちたひと」(ユッシ・トイッカ / オイヴァの息子)

「Inspiring＝創造の源、ひらめきの宝庫」(マルック・サロ / アーティスト)

「Colorful＝物事をありのままに捉えることのできるひと」(ハッリ・コスキネン / アーティスト)

オイヴァの哲学が集約されたかのような言葉たち。

拘りや理想に固執することなく、さまざまな可能性を探る好奇心と柔軟性、リスクを恐れない冒険心と諦めない持続性。

そこからうまれた世界観はガラス職人の技術によってアートとなったのです。

1972年、オイヴァの鳥は職人たちとのコミュニケーションのなかで誕生しました。

流れるようなフォルムと限りない色彩の組み合わせは、ひらめきと職人技の融合。

オイヴァの〈楽しさ〉哲学の集大成ともいえる“Bird By Oiva Toikka”。

その自由な美しさは、わたしたちにシンプルに生きる喜びを教えてくれます。

期間中〈ウトゥ〉では、世界中にファンを持つオイヴァの鳥たちの中から、選りすぐりのヴィンテージバードを５０羽展示販売いたします。

希少なヌータヤルヴィ バード、この機会にぜひ店頭にてご覧ください。