―現代に受け継がれるフィンランドのグラスアート―

国土の7割が森林という森と湖の国から生まれた自然美と、北欧モダニズムの機能美が共存するフィンランドのガラス工芸。

この大自然国に最初のガラス工房が誕生したのは1681年のことでした。

極めてシンプルな日用品から始まり、近隣諸国の影響を受けつつも19世紀から20世紀初めにかけて、フィンランドデザインの土台は築きあげられていきました。

その根底にある“Timeless Design”の精神と創作姿勢は常に自然とともにあり続けています。

「美しい日用品」からアートガラスへと昇華した黄金期と呼ばれる1950年代には、カイ・フランク、タピオ・ウィルッカラなどのアーティストたちにより優れた作品の数々が生まれ、北欧モダンデザイン界を先導していくこととなります。

その後もオイヴァ・トイッカ、ティモ・サルパネヴァをはじめとした多彩なデザイナーに支えられて、フィンランド・ガラスは進化を遂げていくのです。

期間中＜ウトゥ＞では、昨年に引き続き黄金期から現代にいたるまで、近代化していくガラスアーティストの作品まで一堂に展示。

現代を代表するアーティスト、ハッリ・コスキネンによる「ヴァラモ」は、大好評を博した大阪での来日イベントに引き続き岩田屋限定発売を、またマルック・サロにより日本の柴犬をイメージして制作されたグラスアート「シーバ」もこのたび数量限定で展示販売いたします。

グローバル化が進むなかでも、受け継がれるスピリットとプロセスを守りつつ、新たな表現によるアプローチが融合したフィンランドグラスアートの世界観をぜひご覧ください。