アートギャラリー
Gallery CONTAINERでは、リサーチや取材をもとに、土地と人間の関わりについてインスタレーションや絵画作品を制作するアーティスト、大野菜々子の特集展示を開催いたします。日本美術、土俗文化、インターネット表象などを組み合わせ、現代的な表現を模索しています。
今回のシリーズは「山水画」から着想を得て制作しています。「山水画」は中国を起源とする古典的な絵画の様式のひとつで、ありのままの自然ではなく、高い精神性に基づく理想的・普遍的な自然が描かれます。現代では絵画だけでなく、さまざまなコンセプトに基づいた美しい自然をモチーフにした、写真・画像が溢れています。しかし、自然は美しいだけではありません。現代で都市に生きる私たちは普段は実感がなかなか湧きませんが、世界各地で気候変動や地震や洪水、津波など自然災害に見舞われているように、否応無く自然と共に生きています。普段忘れかけている「自然といかに向き合っていくのか」という問いは、私たちが暮らしていく中で重要なテーマのひとつではないでしょうか。私は作品として「美しいだけではない風景」を描いています。
大野 菜々子
Cut Up No.3
2024
33.3 x 33.3 cm
アクリル + 綿布
Cut Up No.4
2024
33.3 × 24.2 cm
アクリル + 綿布
Cut Up No.5
2024
33.3 × 24.2 cm
アクリル + 綿布
大野 菜々子 / Ono Nanako
1989 秋田県生まれ
2014 東北芸術工科大学 美術科日本画コース 卒業
2017 東北芸術工科大学大学院 日本画領域 修了
リサーチや取材をもとに、土地と人間の関わりについてインスタレーションや絵画作品を制作。日本美術、土俗文化、インターネット表象などを組み合わせ、現代的な表現を模索している。主な個展に、「土と木の歌」(東根市文化公益施設まなびあテラス市民ギャラリー、山形、2020)、「I was born here」(Room_412、東京、2019)、グループ展に、「TUAD ART‐LINKS 2023」(オリエアート・ギャラリー、東京)、第9回大学日本画展「東北芸術工科大学日本画コース卒業生二人展 大野菜々子×渡部加菜実」(UNPEL GALLERY、東京、2022)など。受賞歴に「第9回 郷さくら美術館桜花賞展」奨励賞(2022)、「Dojima River Awards2016」入選など。
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