美術
甘くむせるパパイヤのにおいに
遠い遠い熱帯たちの夢が、ぬるりと汗をかく
エナメル色の蟹の甲羅が、愛おしい夜の衣に着替えをはじめた
にやりと笑う生暖かいエメラルドたちを横目に
グアバ色の氷を纏ったパパイヤが、ケタケタケタと喉鳴らす
ほんの少しばかりの隙間から
ちょっとの全部が溢れ落ちてた
ただ 大きくて小さくて
小さくて大きくて
醒めない夢があるならば
暗闇に点滅する轟音の虹のリズムに
南国熊と踊っていよう
ミントのにおいが、フラミンゴ色に染まったら
さあさ見えない毛皮着て
明日の向こうにあいにゆく
心臓は待ってはくれないものですから
夢から醒めると、こちら側なのか、あちら側なのか何処にいるのかわからなくなる時がある。
とてつもなく愛おしい気持ちだったり、心臓がぎゅるんと震えるほどの高揚だったり。
あのなんとも言えない瞬間が、永遠になった時、熱帯達はどんな夢を見てどんな気持ちになるのだろう。
夢は私達にとっていつもそばにいて、時にさもリアルな世界の様に幻想の楽園に浮遊する事ができるツールの一つです。
私達二人の中に常に存在し続ける南洋幻想の様な、何故か強く恋い焦がれる熱帯への想い。
そこから生まれた「楽園の熱帯達が見た夢」をテーマに、新作・過去作を交えた作品達を展示します。
HAMADARAKA 有園 絵瑠・絵夢
(画像)FIAMORPHOSE mixed media on canvas H53.0×W45.5㎝
HAMADARAKA
有園 絵瑠と有園 絵夢による双子の絵描きユニット。
「あり得ない生き物や時間が混合する事によって生み出される楽園」「この世とユートピアの間に存在する世界」をテーマに、夢、記憶に残った図像、言葉の響きなど、身の回りの存在をとらえ、様々なツールを使い表現する。国内での個展の他、France, Netherlands, NY, Taipei, Germany, Belgium, Swedenでのグループ展、Brazil/Brasilia国立美術館等でのアートプロジェクトや、滞在制作に参加。
『MISTIKAS LAGOON』
mixed media on canvas 72.7×91.0
『The other side of the sun』
paper on wood panel mixed media 72.7×60.6
『VISIA』
mixed media on canvas 60.6×50.0
『ELEPHANTALIN SISI』
mixed media on canvas 53.0×45.5
『ELEPHANTALIN GIGI』
mixed media on canvas 72.7×91.0
『PANTHERADIZO』
mixed media on canvas 72.7×91.0
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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