MESSAGE

岩田屋久留米店から
地域の伝統を〝未来〟へ

岩田屋久留米店は2022年に
開店50周年を迎え、
今年で52年となります。
これまで岩田屋久留米店を支えていただいた地域の
皆さまへの感謝の気持ちとともに、
地域の伝統を
〝未来〟へとつないでいくための一助として、
筑後
の伝統工芸の技を引き継ぐ若手工芸作家と協業し、
オリジナルの久留米絣の原点「本藍染の暖簾」を
製作いたしました。
これからも地域とともに歩んでゆく、
この思いを込めて正面玄関に掲げます。

久留米 絣・未来 セレクション

- 5Fイベントスペース・特設会場
期間:5月22日(水)~27日(月)最終日は午後5時終了
- 1Fイベントスペース
期間:5月22日(水)~28日(火)

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※イメージデザインです

INTERVIEW

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INTERVIEW / ディレクション
「絣・未来」のディレクターである古賀 円さんに聞きました 01

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プロジェクトにご協力いただいた経緯を
教えてください

私は久留米出身で、昔から岩田屋と言えば良いもののある処、ハレの日の物やギフトを選ぶお店という印象があります。よく祖母や母と特別な時間を楽しみました。今、店舗離れが進む中、今度は私がここでしか味わえない体験を多くの人に繋ぎたいです。

今回は、西鉄電車のロータリーに面した玄関に掲げるのれんを作りました。場所柄、駅を行き交う全ての人の目に触れるものですし、地元百貨店の入口に大好きな作家の方々の作品が飾られるのはとても素敵なことです。久留米絣や本物の藍染めの奥行きのある美しさ。「抜き」「染め分け」が難しい印染めの職人芸の素晴らしさを、ひとりでも多くの方に感じていただけたら。自然光が映えるダイナミックなアートとなりますので、ぜひご期待ください。

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久留米絣にかける思いとは

のれんのベースとなる「藍染絣工房」の絣は、昔ながらの手織りにより作られています。もともと久留米絣は、人と風土が織りなす「市井の芸術」として親しまれてきました。その文化が脈々と受け継がれ、現代の作家の創意工夫によりどんどんアップデートされています。どこの工房も、実は毎年柄が入れ替わっており、多種多様な色柄を味わえます。

私は祖母から受け継いだ100年以上前の服を今も愛用しています。久留米絣の服は丈夫で長持ち。着心地も良く、着ていないみたいに肌に馴染みます。新しく手にしたらずっと使え自分とともに育っていく。着る喜びにあふれた、エシカルなファッションです。

久留米絣みらい研究室
Coppolart 代表 古賀 円さん

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INTERVIEW / コラボレーション
「藍染絣×印染め 久留米店限定のれん」
地域文化のコラボレーション・工芸工房を率いるお二人に聞きました 02

藍染絣工房 五代目

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本藍染めへのこだわりや魅力について
お聞かせください

久留米絣と言うと、白と濃い紺のようなコントラストが強いものをイメージする方が多いのですが、うちは藍色のグラデーションを多用しています。そのため、くすみがちな中間色の表現にこだわっています。色落ちや色移りをしないようきれいに仕上げるのが難しく、さらには染め重ねることで出す深みのある色合いも含め、職人の成せる技です。

また、私たちは藍の栽培から染色までを行うため、環境が重要となります。中でも大変なのは藍の甕の維持管理です。毎日一回は必ず攪拌し、発酵具合を見極め、調子を整える作業をやっています。使う毎に藍の色が冴えてくるのが魅力ですね。洗いをかけることによりアクが抜けていき、全体的に色が際立ってきます。買った直後がピークではなくて、使ううちに良くなっていく。それが他の染物との違いです。

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Theme 02

伝統工芸の五代目として、「絣・未来」にどんな思いがおありですか?

久留米絣は、二百二十数年の歴史があります。着物の生地として生まれましたが、時代や生活習慣の移り変わりとともに用途も変化してきました。今のあるべきかたちを、絶えず試行錯誤し続けることが大事です。

単一的、機械的になった生産環境において、私たちのやっている手仕事はいい意味でムラがある。そんなところに、何より人は魅力を感じるのだと考えています。また、糸の芯まで染める藍染めは繊維を丈夫にします。防虫や抗菌作用にも優れており、特徴はまだまだたくさん。今回のように広く知っていただく機会を増やしていくことが大切だと思います。

藍染絣工房 五代目 
山村 研介さん

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福田染物店 五代目

Theme 01

久留米店限定のれんのデザインについて、
こだわった点やポイントを教えてください

最初は、「岩田屋の社章である角岩(カクイワ)のみを大きく真ん中に白抜きで」というご要望のみでした。
ただせっかくなので、百貨店の華やかな賑わいをイメージし、また、社章の7・5・3の髭文字や角を丸めた縦長の四角形に込められた意味を想起させる何か紋様を添えてはと考え、古典柄である「宝尽くし」になぞらえた柄を添えた案を提案してみました。「宝尽くし」とは、いろいろな縁起物をちりばめた吉祥紋様のことです。
縁起物に加え絣紋様を加え印染技法を用いることで、【寶筑紫飛白紋様 本藍染生平麻大暖簾】として製作しています。

そして、今回は藍染絣工房 山村研介さんとの共作ですので、本藍染の奥ゆかしさに伝統的な久留米絣の紋様や縁起物柄を自然なバランスで組み合わせました。当方の印染技法で染め白抜きを型染めにより表しました。

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伝統工芸の五代目として、「絣・未来」に
どんな思いがおありですか?

伝統工芸に対し、少しハードルを感じてしまっている方もいるかもしれません。ですが、もともとは「ものづくり」「手作り」の体験であり、身近にあって誰にでもできるものだと思います。このプロジェクトが、そんな手仕事の面白さを知るきっかけになれば嬉しいです。

今回ののれんは、日本の伝統技法に新しい解釈を加えたここにしかないアートです。本物の織物や染物の良さは言葉ではなかなか伝えられません。写真にもおさまらない独特な質感が魅力ですので、ぜひ生で見て触れて体験してほしいと思います。

福田染物店 五代目 
福田 隆雄さん

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INTERVIEW / 新ブランド
久留米店初の展開となるブランド
「sakata」オーナーに聞きました 03

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「sakata」の商品の特徴を教えてください

私たちは生地の企画から販売までを一貫して行っているので、さまざまなことに挑戦できるというのが特徴です。とくに、従来の久留米絣にはないような色や柄などの新しい表現を中心にしています。今回展開する「sakata」は、1948年に創業した「坂田織物」が「中川政七商店」と共同で作ったブランド。久留米絣の柄ありきではなく、技術の方に重きをおいたデザインを大切にしています。また、久留米絣の個性を決める一番のポイントである「くくり」という工程で使うくくり糸(染色する前の糸を縛るための道具)を使うなど、捨てられるはずの糸を用いるといったSDGsへの取り組みも行なっています。

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とくに、どんなところにこだわって
作られていますか?

絣は、「偶然と必然が共存する」唯一無二の生地です。図案があるので、理想の柄をくくりや染色を工夫して織り必然的に生み出します。ただ、かすれ具合に関しては本当に偶然にできるものなんです。とにかくその価値を多くの方に知っていただきたい。私たちはかすりの技術だからこそ叶う、均一と不均一の柄の美しさ・楽しさにこだわっていきたいと思っています。

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ご夫婦で営む「坂田織物」の夫婦円満の秘訣とは

私は生地のデザインと営業を。妻はアパレルのデザインや縫製を担当しています。そして、私の姉が経理を担当しており、実は三本柱で運営しています。強いて言うなら皆んなでないものを補い合えているのかもしれません。あとは久留米絣の価値を広く知ってもらいたいという思いで、お店の横にカフェもやっています。柔軟に事業の展開を進められるところも、私たちらしさなのかも。

坂田織物 三代目 
坂田 和生さん

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MESAEGE / 岩田屋久留米店で働く
スタッフの声
「未来の久留米はどうあってほしいか?」
アンケートを募りました 04-1
  • 活気溢れる、若い世代、ファミリーが集まる街であってほしいです。
  • 若い人達が集まる、明るく魅力的な街になってほしいと思います。
  • 新しいものを取り入れて、誰でも立ち寄れるような親しみのある街になってほしいです。
  • 今と変わらず、田舎と、ちょっとだけ都会っぽさの混在した街。
    だけど今より都会っぽくおしゃれなところが増えていったら嬉しいです。
  • オアシスのように人が集い、笑顔で居られる場所が点在して、それでも美しい自然を感じられる街であってほしいです。
  • 久留米店のまわりは分譲マンションが増え、駅ではお子様連れをよく見かけます。活気溢れる街、文化の街になってほしいと思います。
MESAEGE / ストアマネージメント
絣・未来と、これからの岩田屋久留米店について
[セールスディレクター談] 04-2

この度、本藍染の暖簾を制作するにあたり多くの皆さまにご協力いただいた中で、地元である筑後・久留米に対する強い想いを改めて感じさせられました。特に今回は地元の伝統工芸のコラボ企画となった藍染暖簾の制作に深く関わって頂いたコッポラート代表の古賀さん、藍染絣工房の山村さん、そして福田屋染物店の福田さんには、暖簾を通じて地元に根付いている伝統工芸や文化、良いモノを後世に伝えようとする熱意を同じ筑後人として誇らしく感じました。
筑後地区唯一の百貨店として地域の皆さまに魅力を伝えていくうえで、従業員の我々が人の力でお客さまのこころを動かしていける存在になること。地元のお客さまのお声を大切にしながら、地元筑後のモノや人のクローズアップはもちろん、我々百貨店だから扱えるこだわりのアイテムやこころを込めたギフトなど、これからも時代にあった商品とサービスの提供で、お客さまの生活を豊かにするお手伝いをさせて頂くお店でありたいと思います。

岩田屋久留米店 山下 裕史

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KURUME KASURI STUDIO

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藍染絣工房 山村健

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坂田織物

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Chiezo⁺

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西原糸店

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AIGOTO

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IKILUCA

KURUME KASURI ITEM

商品一覧

- 1Fイベントスペース
期間:5月22日(水)~28日(火)

藍染絣工房 山村健 × Coppolart

久留米絣 手織りロングローブ

440,000円

(綿100%、M~L対応)
生地から選んで、オーダー対応可

久留米絣 手織りナイトフェア

185,000~440,000円

(綿100%、M~L対応)
生地から選んで、オーダー対応可

久留米絣 健康下駄ミュール

44,000円

(絹・麻・綿、SS~LL)

坂田織物

sakata haori

47,300円

(綿100%、M~L対応)

無地前後シブルワンピ

33,000円

(綿100%、M~L対応)

スタンド衿タック入りジャンパースカート

41,800円

(綿100%、M~L対応)

- 5Fイベントスペース・特設会場
期間:5月22日(水)~27日(月)最終日は午後5時終了

西原糸店

kasuri Chef pants

18,700円

(綿100%、M~L)

かすりネクタイ

6,380円

(綿100%)

扇子(唐木)

4,620円

AIGOTO

一重ガーゼyokaストール

ストライプ 5,280円

(綿100%、125×43cm)

二重ガーゼプルオーバー

白地水玉 24,750円

(綿100%、M~L対応)

一重ガーゼローブコートロング

群雲白 26,400円

(綿100%、M〜L対応、着丈105cm)

IKILUCA

旅するワンピース

35,200円

旅する羽織り

77,000円

(どちらも綿100%、M~L)

旅するスカート

28,600円

(綿100%、フリーサイズ)

旅するドレス

44,000円

(綿100%、フリーサイズ)