CULTURE

文化を喫する入場料のある本屋「文喫」。その新しい楽しみ方とは?

岩田屋本店 本館7階

2021.4.7UP

3月31日(水)、岩田屋本店 本館7階に書店「文喫」がオープンしました。ブランドとしては東京・六本木に続く2店舗目。「文化を喫する、入場料のある本屋」というユニークなスタイルは、「目当ての本を探す」という、書店が本来持つ機能とは別の楽しみ方を提案するものです。じっくりと時を過ごしながら、思いがけない1冊との巡り合わせを待つー。「文喫」が描く新しい楽しみ方を、日本出版販売の武田健悟さんに聞いてきました。

百貨店と本屋。実はよく似ている。

日本出版販売 武田健悟さん

「文喫」としては東京・六本木に続き、2店舗目となりますが、なぜ福岡・岩田屋だったのでしょうか?

武田さん:百貨店と本屋には共通点があります。
百貨店は文字通り「百貨」を取り扱ってきた、“横幅”のある場所。そして一人一人の生活者に寄り添って深く長く付き合う“奥行き”を持つのも、地域の百貨店ならではのことです。例えば「友人の結婚式、何を着ていこう」「ハレの日のお祝いは岩田屋のレストランで」など、人生において、とりわけ想い出に残る印象的なシーンを演出してきたのが、百貨店そして岩田屋だと思っています。実は本屋も、百貨店同様、ありとあらゆる領域を取り扱う「百貨」に近い場所。生活者の暮らしにおいて、ささやかな楽しさを喜び、時には悩みや不安を解消するために、そっと寄り添ってきたのではないでしょうか。つまり我々はある意味似たもの同士。必然的にこの場所で出会ったのだと思います。

「文喫 福岡天神」には岩田屋のカルチャーススクール「学 IWATAYA」が併設されています。コラボレーションによる出店は初の試みですね。

武田さん:はい、そうですね。2つが混ざり合うことで、「学び」という心豊かになれる瞬間をみなさまにお届けできればと思っています。「学 IWATAYA」はアート、エクササイズ、フード、デジタル、ビューティーなど幅広いジャンルで、300以上の講座を展開しています。そこに「文喫」という本と出会うための本屋が織り交ざることで、自分自身では気が付かなかった新たな興味関心が「偶発的に」「多様的に」生まれていき、この文化あふれる場所から知的好奇心の輪がさらに広がっていきます。

感度のスイッチを入れる仕組みと空間。

入場料が設定されているのは、なぜでしょうか?

武田さん:「入場料のある本屋」と聞くと、驚かれる方も多いかもしれませんね。「文喫」は「何か目的があるわけではないけど、何かに出会いたい」「自分の知らない世界に触れてみたい」という欲求に応えたいと考えています。そのために、入場料という仕組みを使って、本と出会う体験や本と過ごす時間に焦点を当てています。この仕組みは「感度のスイッチ」をあげるためにも有効です。言い換えれば、本と出会うモチベーションを上げるということです。説明が難しいので、これは実際に利用して体感していただけると嬉しいです。

どんな本が置かれていますか。

武田さん:幅広いジャンルからスタッフが一点一点選んだ約3万冊の本。一人で本と向き合うための閲覧室や、子どもが思い思いに本を愉しめる児童書室、小腹を満たすことができる喫茶室も併設されています。普段あまり出会うことができない個性的な本も目を引くはずです。人それぞれ、その時のシチュエーションや心境によって、きっと目に映る本のタイトルや過ごしたい場所も変わってくると思います。

福岡には児童書室や喫茶コーナーも。

東京・六本木にある「文喫」との違いはありますか?

武田さん:ひとつは「学 IWATAYA」とコラボレーションしていること。そして「児童書室」を新たに新設しているところです。子どもたちが思わず籠って読書したくなるような空間です。子どもの発想はとても豊かで、子ども扱いせずに、大人と同じように偶発的に「本と出会う」よう、枠組みをあえてつくらず、自然と興味関心がうつろいゆく場所になるよう設計しています。喫茶メニューも食事は六本木とは異なります。女性やファミリーでも楽しんでもらえるように試行錯誤しました。「食事をしに、文喫にいきたい!」と思ってもらえると嬉しいです。

最後に、これから「文喫」と出会うみなさまにメッセージを。

武田さん:本との偶然の出会いから物語は始まります。ここを訪れる前には気付きもしなかった自分自身の新たな興味関心。 ページを捲るごとに高まる知的好奇心。時間を忘れてしまうくらいの没頭。湧き出た想いに心を躍らせながら、今度は自分の頭や身体を使って実践してみる。気が付けば、一緒に愉しめる仲間が傍にいる。コーヒーを飲みながら一息ついているところに、ふと一冊のタイトルに目がとまる。 偶発的に新たな興味関心へのページがまた拓ける。一冊の本との出会いから始まる “一続きの文脈” を福岡の地で提供していければと思います。

文喫 福岡天神

福岡県福岡市中央区天神 岩田屋本店 本館7階/092-717-5180
営業時間/10:00~20:00(L.O.19:30)
※諸般の事情により、営業時間が変更になる場合がございます。
席数/150席 入場料/平日1,650円(税込)土日祝1,980円(税込)
小・中学生 全日550円(税込)※未就学児 無料
公式サイト/https://bunkitsu-tenjin.jp/

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