
FASHION
2021.5.6UP
100年変わらず愛の物語を紡ぐハイジュエラー
1895年、フランス・パリ。宝石商の娘エステル・アーペルと、宝石細工職人の息子アルフレッド・ヴァン クリーフの結婚により、メゾンの歴史がスタートします。1906年、ヴァンドーム広場22番地に、最初のメゾンが開店。愛し合う2人の名前から〈ヴァン クリーフ&アーペル〉と名付けられたその店は、現在も同じ場所から世界へクリエーションを発信し続けています。
1895年に結婚した、エステル・アーペルとアルフレッド・ヴァン クリーフ。革新的な情熱、家族や宝石への愛など、多くの共通点が二人を強く結びつけました。
1906年頃の〈ヴァン クリーフ&アーペル〉 パリ本店ブティックの様子。
メゾンの歴史を語る上で、ウィンザー公爵夫人の存在は欠かせません。「王冠をかけた恋」と称される、米国人女性ウォリス・シンプソンと英国・エドワード8世の恋物語。彼女を妻とするために王位を捨てた公爵は、夫人に捧げる数々のジュエリーを〈ヴァン クリーフ&アーペル〉に依頼しています。いずれも大胆で先進的。アイデアにあふれた意匠は、後世に語り継がれています。
大胆かつタイムレスな魅力を放つカデナウォッチ。
独創的なジップ ネックレスのドローイング。
1940年代にアメリカに進出したメゾンは、自然やダンス、妖精やクチュールなどのモチーフから着想を得たジュエリーを生み出しました。1941年に誕生した「スピリット オブ ビューティ クリップ」もそのひとつです。慈しみや優しさにあふれた妖精たちは、長い時を経た今でも、メゾンを代表する女性モチーフとして、大切に受け継がれています。
軽やかに踊る妖精を希望の象徴として表現した、フェアリーのクリップ。
同じ時代に誕生したフェアリークリップのデザイン画。
現在、メゾンを代表するモチーフの一つと数えられるのが、四つ葉のクローバーから着想を得た「アルハンブラ」。1968年の誕生以来、永遠の幸運の象徴として愛され続けてきました。メゾンのクリエーションと職人技が駆使された、優美なフォルム。これまでに、ダイヤモンドやマザーオブパールなど、さまざまな天然素材で表現されてきました。
エレガントな「ヴィンテージ アルハンブラ ロングネックレス」。
自然をモチーフにした作品は、〈ヴァン クリーフ&アーペル〉のジュエリーたちに生命の力強さと情緒を与え、長い歴史の間、創造の源として大切にされてきました。軽やかに舞う花々のように咲き誇る「フリヴォル コレクション」もその一つ。植物の生き生きとした表情を、ミラーポリッシュやパヴェダイヤモンドで切り取ります。
ハート型の花びらで構築される「フリヴォル ペンダント、3モチーフ」。
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