世界中のストリート、壁、橋などを舞台に、神出気没に活動を繰り広げ、鋭い社会風刺や政治的メッセージが込められた作品を残すBANKSY。BANKSYと活動を共にし、グラフィティに基づいたレタリングで世界中に作品を残すBEN EINE。BANKSYの初監督にしてアカデミー賞ノミネート作品であるドキュメンタリー映画「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」に登場し、ドットに抜いたステンシルを使った作品を世界各地に残すDotmaster。アートシーンを揺るがした、革新的で大胆不敵なスタイルを紹介する。
イギリスを拠点に活動する匿名のグラフィティアーティスト。世界中のストリート、壁、橋などを舞台に、神出気没に活動を繰り広げているのはよく知られたところ。キャッチーでユーモラスに見える作品の背景には、鋭い社会風刺や政治的メッセージが込められている。その一方で、テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、活動は多岐に及んでいる。
1980年生まれ。オーストラリア出身。現在、特に決まった居住地を持たず、NY、LA、オーストリアを行き来している。マックス・ギンブレットに師事。彼の作品と情熱的な作家としての彼の独自性は、100冊以上の世界中の出版物の中で特集され、ドキュメンタリー「アンソニー・リスター: アーティストの光と影」も制作された。
ドットに抜いたステンシルを使った作品を世界各地に残している。日本でも東京、大阪で作品を楽しめる。BANKSY監督作品「Exist Through the Gift Shop」にも参加するなど古くからストリートアートシーンで活躍している。
1973年生まれ。ロンドンをベースに活動するストリートアーティスト。子供の頃に読んだ「サブウェイ・アート」に強い影響を受け、絵を描き始める。アメコミのようなポップなイメージと、オリジナル作品やシルクスクリーンプリントで見られるその確かなクオリティは多くのストリートアートファンを惹きつけ、世界の至る所に描いた巨大なミューラル作品も多くの人を魅了している。また、イースト・ロンドンで自身が運営する「Stolen Space Gallery」では、有名無名を問わず、多くのアーティストを世に送り出している。
1980年代よりニューヨークのクイーンズやマンハッタンエリアでグラフィティアーティストとして活動をスタート。街中に多くのスローアップをボミングするスタイルであるハードコア・グラフィティの第一線で活動を続け、世界中のカルト的なファンから多大な支持を得ている。
ノルウェー出身、カリフォルニア在住のグラフィティアーティスト。アモルファスな彼のスペシャル“R”は、何千種類ものキャラクターや、遊び心溢れるグラフィティスタイルで、世界中に多くのファンを持ち、世界中を旅しながらいくつもの国々でアート活動を行う。近年はストリートからギャラリーやプロジェクトスペースに活動の場所が変化している。
ロンドン出身。BANKSY, D*FACE らと並び、グラフィティからストリートアートに遷移するアートシーンと自身のキャリアがオーバーラップしシーンを黎明期から支える 1 人。 BANKSY とはストリートでのペイント活動だけではなくビジネスも共にし P.O.Wではマスタープリンターとして数々の作品を世に送り出した。グラフィティに基づいたレタリングで世界中に作品を残している。オバマ大統領がホワイトハウスに作品を飾ったことも有名。
東京を拠点に、自身が撮影した女性写真とグラフィティを組み合わせた作品を制作する他、ブランドとのコラボレーションやミュージックビデオへの出演、作品提供もしている。
グラフィティをベースに心象を現実世界に拡張して立体物やドローイングを製作。作品に現れる汚れやかすれ、ローマ字や漢字のメッセージ、時には精密な筆致、それは彼が世界に伝えたいことを代弁しているのではないだろうか。
1982年生まれ。東京を拠点として公募展やグループ展を中心に活動。GEISAI#9では「BEAMS賞」と「風とロック賞」、GEISAI#10では「BEAMS賞」を受賞。あの頃と、そこから少し距離が空いてしまった今と、チャップリンの言葉「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」そんなことを考えながら絵を描いている。
1992年生まれ。多摩美術大学出身。
【近年の主な展覧会】
2020年:「Y-generation artist」(銀座 蔦屋書店アトリウム、東京)、「Beautiful Dreamer」(ware house gallery、香港)
2021年:「仮想世代陶芸」(OILby美術手帖、東京)、「TAIPEI VR TOKYO 2021」(ギャラリー椿、東京)
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